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2019/5/28&29 @大阪城ホール

2019.06.10

■初日


ツアーも後半に入って迎えた大阪城ホールの初日。会場内にはセンターステージが設置され、スタンドに向かって四方に花道が伸びている。


開演時間になると舞台上のビジョンにセピア色のサンドアートが映し出される。コブクロの出発点・路上時代から、次々と変化して大きな一本の桜の木に。その下の円形舞台に小渕と黒田が立つと、大歓声が湧き上がり、『桜』からライブがスタート。二人の声が合わさった瞬間、それは何度聴いても、生でしか味わえない感動が身体中を巡っていく。


小渕がアコギを激しくかき鳴らし、黒田が「行くしかないだろう!」と力強く声を張り上げる『DOOR』。


『朝顔』からカホンが入り、『太陽』ではピアノが加わって、観客のLEDライトが一斉にオレンジ色に灯る。小渕が「いくぞー、オーサカ~!」と叫んで場内の熱気は一気に高まっていった。二人だけの弾き語りから始まった舞台には、おなじみのバンドメンバーが揃い、女性陣のストリングス・カルテットも加わって華やかに。


『YELL~エール~』を歌い終わると、小渕が元気よく挨拶して、この日の観客が11425人、立ち見が500人であることをテンション高く発表。さらに、「改めて20周年のツアーへようこそ!」と声を上げると、割れんばかりの歓声が!小渕は「コブクロの聖地、久しぶりだね~、ありがとう~!」と感謝の思いを伝え、ここ大阪城ホールがコブクロにとって特別な場所であることを実感させた。


一方の黒田は、「僕は42年ここで生まれ育ったけど、小渕さんは(大阪)途中参加」と茶化してみたり、「今日、初めてコブクロ観る人」と聞いて、手を上げた方に、「20年間、来るタイミングあったやろ!」とツッコミをいれるとみんなも大爆笑!こんな黒田の毒舌もあってこそ楽しめるのがコブクロなのだ。小渕は、「初めての方も何回も来てる人もひとつになって盛り上がっていくぞ~!」と笑顔で叫んだ。


繊細なラブバラード『赤い糸』『未来』ではみんなもじっと聴きいっている。『Twilight』では黒田が大きな体を折り曲げるように声を振り絞り、小渕もエモーショナルにコーラスして、二人の熱唱に引き込まれた。


『宝島』からは急速にヒートアップ。シンガロングが巻き起こる『轍』、ポップな曲調の『tOKi meki』になると大きな球体が現れ、そこからたくさんのカラフルな風船が飛び散ってお祭り状態となっていった。


『Moon Light Party』ではノリよくグルーヴィーな曲調に合わせてコール&レスポンスが巻き起こり、ツアータイトルの“ATB”を連呼して熱く一体化する。『神風』では小渕のエレキが炸裂!ステージの周囲から炎が何度も吹き上がる演出でエキサイティングに圧倒した。


終盤、小渕が昨年12月にリリースされたベストアルバムに触れ、ロンドンでのマスタリングを通して、一曲一曲に詰まった思い出が溢れかえってきたと噛みしめる。

歌に描かれた風景とそこに投影された想いがじんわり沁みてくる『風』から『蕾』『風をみつめて』という流れも感動的だった。


本編最後は、昨年、宮崎で歌った『20180908』をみんなへの感謝を込めて歌う。小渕は「20周年どうもありがとう!これからもよろしくね」と言って、『晴々』へとつなげられ、みんなの手拍子とLEDライトがステージを包み込む。黒田は花道をまわって歌い、みんなの声が暖かく重なって厚みを増していった。


アンコールではフォーマルなスーツ姿で登場した小渕と黒田。この後、上海、台北での公演が控えていること、大阪で生まれた曲たちが海を越えていき、これからも歌い続けていくと決意を述べて、この日一番の大きく長い拍手が送られた。


『ココロの羽』では、「みんなで歌おう!」と声をかけると、会場を埋める一人一人の歌声柔らかく重なっていく。


そして、ラストは『ANSWER』。なぜコブクロを続けるのか?と問いかけたら、二人からどんな言葉が返ってくるだろう。その答えはこの歌の中にあるような気がした。


その後、バンドメンバーとサンドアーティストを含む全員で花道を回って挨拶している間はスペシャルな撮影タイムに。ここで終わるかと思いきや、小渕が「僕のケアをしてくれている大塚さんの誕生日なんです」と裏で支えてくれているスタッフへのサプライズが!ご本人を呼び込み、ハッピーバースデーが歌われて和やかに幕を閉じた。



セットリスト


M01.桜

M02.DOOR

M03.朝顔

M04.Bell

M05.太陽

M06.YELL~エール~

MC

M07.赤い糸

M08.未来

M09.Twilight

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party

M14.神風

MC

M15.風

M16.蕾

M17.風をみつめて

MC

M18.20180908

M19.晴々


ENCORE


MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER



■2日目


前日の雨も上がった大阪城ホールの二日目。昨日と同じくコブクロの歌の出発点『桜』からスタートし、3曲目は『2人』が歌われた。「ともに歩こう、このままずっと」と歌うこの曲は小渕と黒田の関係にも重なり、みんなの暖かなクラップに包まれた。


『Bye Bye Oh! Dear My Lover』からテンポアップして、『太陽』では一気に一体感が高まっていく。『YELL~エール~』を歌い終わると、小渕が「みんな元気でしたか~」と声をかける。さらに、この日は5月29日の6時30分に開演したとことで、頭3つの数字から「5296(コブクロ)やん!」と満面の笑み。すかさず、「それ、よっしーさんが言ってたやろ!」と黒田のツッコミが!小渕もひるまず、「こんな記念すべき日に、チケット買ってくれた人、どんだけもってんねん!」とみんなを逆に祝福し、大きな拍手を浴びていた。


また、昨日は大阪城ホールでの公演回数を小渕が「42回」と発表していたが、この日は「45回」と口にしたことを黒田が指摘。昨日の回数が間違っていたことを訂正する場面も。また、先の日本武道館公演を観に来られていた布袋寅泰氏の目を意識して、小渕がステージ衣装を悩んでいたことなどを黒田が暴露。小渕は布袋氏のモノマネで応戦するなどして笑いを取る。こうした二人の掛け合いもやはり絶妙だ。


「コブクロのラヴソングの一番真ん中にある曲」と小渕が言っていた『赤い糸』からバラードタイムに。『流星』では夜空に輝く星のようなライトが輝く美しい風景の中、黒田の歌声が切なく響き渡る。「今ここに、生きている証しを刻む」というフレーズが印象的な『ここにしか咲かない花』を歌い終わると二人は深々と頭を下げて、客席からは長く続く拍手が送られた。


MCで、「今日、なんかスゴイなと思って聴いていた。今日の『流星』はよかった」と噛みしめるように何度も口にしていた小渕。黒田は一息つくように花道で座り込んでいたが、また飄々として、ラムネの飴で糖分補給するようになって、前よりライブ中も元気になったとアピールしていた。


『宝島』から『神風』にかけての熱い盛り上がりを経て、小渕が、「10周年の時はまだ10年という気持ちだった。そこからの10年が感慨深い」と振り返り、「僕と黒田を時計の針に例えた」という『時の足音』へ。ストリングスから始まる上質なサウンドと二人のハーモニー。ここで歌われる人と人の出会い、そこで体験していく苦悩や喜びは普遍的な思いとなって聞き手の胸の奥にしみこんでゆく。


『蕾』で渾身の力を込めるように歌っていた黒田。一瞬、手で拭っていたのは汗だったのか、涙なのか…。歌い終わると、しばし長い拍手が続いていた。


その後、昨年は夏に災害が多かったことに触れ、『風をみつめて』は、「少しでも光が差し込めるように」との思いで作ったと小渕。


そして、「何度言っても言い足りない。20周年、本当にありがとう!」と感謝の言葉を述べて、二人は何度も頭をさげていた。『20180908』は大阪バージョンで歌い、「これからもよろしくね~」と声を上げる。ハンドクラップと共に『晴々』では「ウォー!ウォー!」とみんなのシンガロングが力強く重なっていった。


アンコールになると、昨日と同じくビシッとスーツ姿で現れた二人に、客席から「カッコイイよ!」の声が飛ぶ。小渕はこれが黒田のアイデアであると明かし、黒田は自分のスーツが「日本に1着しかない!」と自慢げに強調していた。さらに、小渕が「次の夢は30周年でしょう」と言うと、黙ってられないといった勢いで、「その前に(大阪)万博(2025年開催)で歌いたいね~」と黒田。


『ココロの羽』でセンターステジージをぐるりと囲む観客が両手を前後に振って優しく揺れ続ける幸福な光景が広がる。そして、この日もラストの『ANSWER』へと無事にたどり着いた。


が、ここで終わりではなく、またもやサプライズが。この日呼び込まれたのはなんとなんとミノスケ会長だった。5月6日がお誕生日だったそうで、みんなで65歳のバースデーを祝うことに。結成20周年という記念のツアーで、誰よりもコブクロを近くで支えてきた存在として、会場全体からも一際大きな拍手が送られた。


こうして、大阪城ホール2DAYSは様々な感動シーンを目に焼き付けて、幕を閉じたのだった。



セットリスト


M01.桜

M02.DOOR

M03.2人

M04.Bye Bye Oh! Dear My Lover

M05.太陽

M06.YELL~エール~

MC

M07.赤い糸

M08.流星

M09.ここにしか咲かない花

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party

M14.神風

MC

M15.時の足音

M16.蕾

M17.風をみつめて

MC

M18.20180908

M19.晴々


ENCORE


MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER