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2019/5/11&12 @広島グリーンアリーナ

2019.06.03

■初日

 雲一つない真っ青な空が広がり、最高気温27度という、初夏を通り越して夏の陽気に包まれた広島。全国ツアー『KOBUKURO 20th ANNIVERSARY TOUR 2019 “ATB”』のほぼ折り返し地点となる広島公演の会場は、今ツアー初となるアリーナ会場だ。ど真ん中に設置されたセンターステージ。開演を待つファンの期待と熱気に満ちた客席からは、広島弁だけではなく関西弁らしき会話も耳に届き、今までのホール会場以上に全国各地から多くの人が駆け付けているであろうことが伝わってくる。

 会場が暗転し、センターステージ上にある大型ビジョンに映し出されたのは、セピア色のサンドアート。会場内で、進行に合わせてリアルタイムで描かれているという。小渕と黒田が初めて出会った瞬間、二人で歌う様子、「桜」のタイトルとともに生み出される歌詞、カセットテープ、そして最後に、一本の桜の木。コブクロの始まりを、サンドアートで見事に表現した。歓声と拍手に包まれるなか二人がステージに登場し、会場に響かせたのは「桜」だ。二人の美しいハーモニーに桜の花びらが舞うサンドアートが加わり、1曲目から壮大な世界観を作り出す。会場を温かな雰囲気で包んだ「遠まわり」、カホンが加わりリズムを刻んだ「Bell」。ギター、ベース、キーボードが加わった「太陽」では、ファンの手にするLEDライトが会場内をオレンジ色に染めあげる。再びビジョンに映し出されたサンドアートでは、堺銀座通りやえびす橋など二人の思い出の地が描かれた。「YELL~エール~」でストリングスやパーカッションが入り、さらに厚みを増して放たれる音の数々。熱量が上がる客席は、ブルーのLEDライトで一斉に光の波に包まれた。

 「グリーンアリーナでライブをするのは、今日でもう21回目なんです」と小渕が会場を沸かせば、黒田は「ツアー自体は13本目なんですけど、今日からセンターステージだから正直段取りゼロですよ(笑)」と笑いを誘う。そんな2人の会話にファンも大いに笑った後は一転、バラードを中心とした聴かせる楽曲へ。星空のようにキラキラ光る照明で幻想的な雰囲気を作った「流星」、2人の声の重なりに誰もが引き付けられた「ここにしか咲かない花」など、彼らの真骨頂とも言える圧倒的なスケールのナンバーを届けた。

 続いては、小渕の「広島、盛り上がっていくぞー!」の声を合図に「宝島」「tOKi meki」「Moon Light Party」などのアッパーチューンを次々に披露。コール&レスポンスでフロアのボルテージはますます上がっていく。そんなファンの姿を見て、「僕らの曲を聴いてくれるお客さんは、日本一だと思います」と20年の感謝の気持ちを伝える二人。「時の足音」、「風をみつめて」、「20180908」や「晴々」と、今のコブクロの想いを散りばめた曲を届け、会場全体を感動的な雰囲気に包み込んだ。最後のMCでは、「もう今日をツアーファイナルにします。後で怒られると思うけど、そんな気持ち」と黒田が言えば、すかさず小渕が「そして明日、またツアー初日を迎えます!」、「ですよね(笑)」とずっこけながら黒田。感動と笑い(⁉)の緩急ついた、あっという間の3時間。楽曲からはもちろんのこと、飾らない二人の姿からもこの20年パワーをもらい続けてきたことを改めて感じながら、会場を後にした。


セットリスト

M01.桜

M02.DOOR

M03.遠まわり

M04.Bell

M05.太陽

M06.YELL~エール~

MC

M07.赤い糸

M08.流星

M09.ここにしか咲かない花

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party

M14.神風

MC

M15.時の足音

M16.蕾

M17.風をみつめて

MC

M18.20180908

M19.晴々


ENCORE


MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER



■2日目

広島2日目。昨日以上の好天に恵まれ、ツアーTシャツに身を包んだ人々が会場の中へ続々と吸い込まれていく。ライブは、サンドアートと心を震わせるような二人の「桜」のハーモニーでスタート。ファンの温かい手拍子に包まれた「LOVE」、「ボクノイバショ」と昨日とは異なる楽曲を届けた。初日に続き、トークも快調だ。サテン生地のようなつやのある真っ赤なシャツを着ていた小渕に、「よくその服着てるなぁ」と黒田。対して小渕は「ここ広島やぞ、だから赤(笑)。…あ、ちょうど今、カープ8対1で勝ってるらしいです! 今日オレこの色着てきたからや~(笑)」。爆笑に包まれるファンを、二人のテンポにどんどん巻き込んでいく。

 母の日だったこの日。「今日は母の日だから、ここでしか歌えない曲を」と「遠くで・・」を披露した後は、「未来」「蒼く優しく」とバラード曲を続ける。想いを込めて奏でられる美しいメロディ、そしてそのメロディに乗せられた美しい歌詞。目の前のステージから会場の隅々へと広がっていく一音一句に、なんとも胸が熱くなる。もちろん、バラード以外の楽曲にも彼ららしさは存分に発揮されていて、ステージや花道を所狭しと周りファンの近くで歌ってみせた「轍-わだち-」、曲に合わせた「OK」の振付で盛り上がる「tOKi meki」、ライブ鉄板曲「Moon Light Party」と、次々にオーディエンスを魅了していく。あまりに激しすぎたのか、このターンが終わった後に息が上がっていた小渕。ポツリと発した「酸素ボンベください(笑)」の言葉に、会場からは「がんばれ!」の声が。黒田からも「ちょっと汗かきすぎちゃう?シャワー浴びたみたい(笑)」。「それにしてもお前は一滴も汗かいてないなぁ。こういうところも二人でバランス取れてるんやなぁ」と小渕は笑顔を見せる。

 前曲までの勢いから、「風」「蕾」と、再び聴かせる楽曲を歌いあげた二人。20周年を迎えるタイミングで制作した「風をみつめて」を届けた後、「20年歌えるアーティストに、みんなにしてもらいました。ありがとう」と感謝を伝える小渕。昨年宮崎で行われたライブの映像とともに披露した「20180908」や「晴々」もまた、二人のファンに向けての想いがカタチになった楽曲だ。アンコールでは、インディーズ時代から大切に歌してきたという「ココロの羽」を。客席のファンも自然と手をつなぎ、揺れながら、二人の声に応えるように自身の声を重ねていく。コブクロとファンと、アカペラで会場全体に響かせるサビのフレーズは圧巻で、これこそ会場中が一体になるという言葉がぴったりの、温かな空気で包まれた。

「僕は黒田の声を信じていますし、黒田も僕の曲を信じてくれている。だから曲を作る時は、本当に悩みながら考えながらやっています。一つひとつの言葉を大切にして、みんなに届くものを作ろうと、なんとか20年続けてくることができました」。MCで、小渕がそう語った楽曲への想い。言葉そのものの美しさ、琴線に触れるメロディ、心を揺さぶる声、そして楽曲の持つ力を何倍にも何十倍にもする二人の表現力。そのすべてが相まって名曲の数々が誕生したコブクロの20年の軌跡を、この日この場所に集ったファンもまたそれぞれに心へと刻むライブとなった。


セットリスト

M01.桜

M02.DOOR

M03.LOVE

M04.ボクノイバショ

M05.太陽

M06.YELL~エール~

MC

M07.遠くで・・

M08.未来

M09.蒼く優しく

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party

M14.神風

MC

M15.風

M16.蕾

M17.風をみつめて

MC

M18.20180908

M19.晴々


ENCORE


MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER