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2019/5/1&2 @パシフィコ横浜国立大ホール

2019.05.24

■1日目


記念すべき「令和」初日に行われた、パシフィコ横浜公演の1日目。外はあいにくのお天気だったが、開演前の場内には、コブクロの登場を待ちわびる4500人の熱気と、新しい時代の幕開けをみんなでお祝いするような心地よい興奮が立ち込めていた。


2人の軌跡を描くサンドアートが今日も美しい桜の花を咲かせたところで、ステージに現れた小渕と黒田。アコースティックギターと2人の声だけで1曲目の「桜」を歌い終えると、柔らかい笑顔で会場を見渡しながら拍手に応えた。続く「DOOR」では、魂を震わすような黒田のボーカルが圧巻。小渕のギターも「このツアーで一番ええギターやった」と思わず黒田が発したほどの熱量だ。そこまで2人だけだった演奏に、オーディエンスの手拍子が加わった「2人」。「Bell」ではカホン、「太陽」ではキーボードとギターとベース、そして「YELL〜エール〜」ではドラムとストリングスも加わり、路上からインディーズを経てデビューを果たしたコブクロの歩みが本日限定のセットリストで表現された。


この日のMCのネタは、もちろん新元号「令和」になったことだ。相手に対して敬いの心を持つという意味の「令」、調和の「和」ということで、「お互いを思い合いながらハーモニーを奏でてる2人組、おるよね!?”令和”って“コブクロ”やん!」と小渕。英語では令和が「Beautiful Harmony」と訳されることにも触れていたが、ライブ中盤の恒例になってきた黒田の誤植Tシャツも、この日は正規の「ATB」ロゴの下に手書きで「ビューティフルハーモニー」と書かれたガムテープを貼って出てくるという新展開(笑)。本編ラストの「晴々」で飛ばされる銀テープに書かれていた言葉も「新元号一発目のライブは横浜だー!」(小渕バージョン)ということで、記念すべき日を共に過ごす喜びが終始満ち溢れる内容となっていたように思う。


このツアーは毎公演違うセットリストで行われているのだが、この日特に印象的だったのは、まず小渕もハンドマイクで歌った「未来」。美しく、そしてエモーショナルに響くストリングスやピアノの音色と共に情感豊かな歌を紡いでいき、曲のエンディングでは見事なハーモニーで力強いロングトーンを聴かせてくれた。その熱をさらに昇華させた「ここにしか咲かない花」も、歌詞という括りを超えてしまうくらい全身全霊を打ち込んだ歌で圧倒。この日この瞬間だからこそ聴くことができる、本当の意味での”ライブバージョン”を目の当たりにしたような2曲だった。


ちなみにこの日黒田は、開演前に飲んだ錠剤のアミノ酸がひと粒引っかかったままだと言っていたが、「”ここ花”を歌っている時に出た」と報告(笑)。恒例になっているお互いの衣装について今回は、お気に入りだというバンダナ柄のシャツを着た小渕に対して「コブクロの背ぇ小っこいほうやねんからさ、そんな地味なシャツ着んなや!赤、着てこい!赤!」と黒田。「なんで令和初日から怒られんの…」とぼやく小渕に黒田は「それ着ていいのは180cm以上や!」と、アドバイスという名の持論をぶつけていた(笑)。


20年も大好きな音楽をやり続けることができるなんて、とここまでを振り返った小渕。僕らがどんな歌を作ろうが、聴いてくれる人が心の中で最後の味付けをしてくれて出来上がる気がする。そんなみんなの前で歌える20年目があることに感謝しますと言葉を添え、横浜公演初日、ライブ後半の楽曲も心を込めて歌いきった。


セットリスト

M01.桜

M02.DOOR

M03.2人

M04.Bell

M05.太陽

M06.YELL~エール~

MC

M07.赤い糸

M08.未来

M09.ここにしか咲かない花

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party

M14.神風

MC

M15.風

M16.蕾

M17.風をみつめて

MC

M18.20180908

M19.晴々


ENCORE


MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER



■2日目


横浜公演2日目は、初日と同じく「桜」そして「DOOR」と続き、3曲目はアコギと口笛が軽やかに響く「朝顔」が披露された。お客さんも手拍子しながら心地よく体を揺らしていたが、1コーラス歌った後の間奏で異変に気付いた小渕が口笛を吹くのをやめると、黒田の口から全く音が出ていないことが判明(笑)。客席から起こる笑いでグッとリラックスしたムードになり、会場はあたたかい空気に包まれた。カホンも参加した4曲目は、ちょうど20年前にリリースされたアルバム「Saturday 8:pm」の1曲目を飾る「ボクノイバショ」。ちなみに今回のツアーのセットリストは毎公演違うものが用意されているが、終演後に話を聞いたところ、このインディーズ時代の楽曲については公演前夜にその土地や会場に思いを馳せながら小渕が候補曲を考え、当日のリハーサルで最終決定をしているそうだ。演奏する曲目を変えるだけでなく、楽しみに待ってくれているお客さんのことをギリギリまで考えて組まれるセットリスト。小渕がMCでよく口にしている「今日のセトリは、今日来てくれた皆さんへのプレゼント」という言葉も納得だ。ふと見上げると、客席の天井にゆらゆらと海月のような明かりが揺れていた「流星」。深く跪くほどに身体中で感情を表現していた黒田のボーカルが胸に迫る「蒼く優しく」など、この日ならではの2人のハーモニーを堪能した。


昨日が令和初日の5月1日、そして今日5月2日は”コブ”の日ということでも盛り上がっていたMCのコーナー。黒田の”サンドアート”ならぬ”サンド嘔吐”ネタを小渕があえてスルーしたり(笑)、これまでほぼ使わなかったステージの階段を小渕が急に活用し始めたことに黒田が突っ込んだりしている。またこの日はその階段が「どう見てもレオパレス(笑)」という小渕のひと言から、悪ノリしたバンドメンバーの演奏付きで例のCMソングを歌うという流れにまで発展。「日本でいちばん、夢中で頑張る君にエールを送りたい」「ちょっと思ったけど、エールって使ったのは俺たちのほうが先」とドヤ顔でキメる小渕に会場は大爆笑となり、そのまま中盤の盛り上がりゾーンへと突入した。この日登場した黒田の誤植Tシャツは前が「UZU」、後ろが「7216」。横浜にちなんだあの2人組から捻り出した苦肉の3文字だったらしいが、「それじゃ”うず”やろ!」とバッサリ。食い下がりながらも、早々に着替えに走る黒田の姿があった(笑)。


アンコールでは、コブクロのライブには6歳から入場できることに触れ、「6年後には、ここに令和生まれの人が入って来てくれる。昭和、平成、令和と3世代にまたがる音楽・コブクロ!これからもよろしくお願いします!」と小渕。「歌っていて、みんながニコニコしてくれているのがいちばん嬉しい」と言葉を続け、「ココロの羽」、そしてラストの「ANSWER」を心を込めて届けてくれた。メンバー全員並んでのご挨拶&撮影タイムを終えると、翌日誕生日を迎えるドラマー・カースケさんのバースデーケーキが登場。ステージも客席も晴れやかな笑顔のまま、パシフィコ横浜での2日間を終えた。


セットリスト

M01.桜

M02.DOOR

M03.朝顔

M04.ボクノイバショ

M05.太陽

M06.YELL~エール~

MC

M07.赤い糸

M08.流星

M09.蒼く優しく

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party

M14.神風

MC

M15.時の足音

M16.蕾

M17.風をみつめて

MC

M18.20180908

M19.晴々


ENCORE


MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER