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2019/4/25&26 @仙台サンプラザホール

2019.05.22

■1日目

ツアー5箇所目となった仙台公演初日。会場周辺には開場前から「ATB」Tシャツに身を包みにこやかな表情を見せるファンの姿が多く見られた。


会場の照明が落ち、ステージ中央のスクリーンにはサンドアートが映し出される。繊細な描写で次々に変化する様にファンが見入る中、2人がステージへ。

小渕がアコースティックギターを鳴らす。幕開けは「桜」だ。そして、「DOOR」「LOVE」と続く。コブクロの原点といえる楽曲の数々。ギター1本と歌声だけで会場の空気とファンの心を震わせ、歌を届ける2人は強い。強くて、勇ましい。その雰囲気に、会場にいた誰もが惹きつけられる。


みな、相当熱い視線を送っていたのだろう。「そんなに緊張しないで。ほんわかしてください(笑)」とささやく小渕。会場の空気が和やかになる。

その後、カホンとともに「虹の真下」に。「行くぞー、仙台!」の声とともに始まった「太陽」で会場はさらにヒートアップ。そしてドラムと4人のストリングス隊が加わり「YELL〜エール〜」と立て続けに披露された。ストリングスの響きと合間ってどこまでも広がる2人の歌声。サンドアートではメジャーデビューを経て2人の夢が形になっていくストーリーが描かれ、思わず胸が熱くなる。


MCでは「2年ぶりの仙台。大好きな仙台サンプラザホールに帰ってきました!」と叫ぶ小渕。ちなみにこの日の小渕は「うちのおかんが授業参観の時にしか持ってけえへんかったピンクのハンカチと同じ生地のシャツやわ!」と黒田に指摘された下ろし立てのシャツに身を包み、仙台のファンを迎えた。


「気が付けば結成から20周年。感謝を届けたいと思ったこのツアーで、20周年を彩る曲をゆっくり聴いてほしいと」と小渕。「赤い糸」「未来」をみずみずしく歌い上げていく。

特に圧巻だったのが「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」を歌う黒田の歌声だ。四方八方へとまっすぐに突き進むような圧倒的な声量。そして一つひとつの言葉にのる思いまで伝わるようだった。歌い終わった黒田も「これから歌う曲と、自分に残っているガソリンの計算が合わない!(笑)」と口にしてしまうほどだ。


中盤ではアッパーな曲を立て続けに披露。色とりどりのLEDライトが会場をキラキラと輝かせた「宝島」から「轍ーわだちー」「tOKi meki」へ。「Moon Light Party」では「♪コブクロ宮城にやってきた〜/平成最後にやってきた〜/今日の盛り上がりすごいね〜/今日の宮城はすごいね〜」というコールアンドレスポンスで会場がさらにひとつに。「神風」では、黒田に「今日はCO2多ない?」と言わせるほど勢いのある演出に会場が沸いた。


ライブも後半に差し掛かり、この20年の歩みを振り返りながら小渕は「たくさんの出会いが僕たちを支えてくれた」と口にする。「デビューをして僕たちの歌が誰かの力になっていることも、みんなから力をもらっていることにも気づいた。その変わらない思いを込めた歌です」と「時の足音」「蕾」「風をみつめて」が続く。美しいメロディと2人のハーモニーを聴き逃さないようにと、じっとステージに視線を送るファンの姿が印象的だった。


ライブもついに終盤へ。昨年、宮崎県で行われた20周年記念ライブで披露された「20180908」では、“宮城の空に包まれて”というフレーズに合わせ、満席となった客席がスクリーンに映し出された。そして「晴々」へ。大合唱の声と優しいリズムを刻む手拍子が届けられ、最後に天に拳を大きく掲げる黒田。その姿がこのライブの素晴らしさを物語っているようだった。


アンコールでは、スーツ姿で現れた2人。「今日のライブのセットリストは他にはないラインナップ。今日だけの特別なプレゼントです」というサプライズに、会場には喜びの声が響いた。ファン同士が手を繋ぎ、会場を和やかな雰囲気を生み出した「ココロの羽」に続き、ラストは雄大で力強いメロディの「ANSWER」。サンドアートでは、大きな羽根とともに2人のシルエットと「ありがとう 20th」の言葉が描かれ、ファンからはこの日一番の歓声と大きな拍手が送られた。

これから先の20年。いや、もっと長い未来にまで、素晴らしい楽曲とハーモニーを届けるコブクロの歩みは続くのだろうな。そんなことを思わせる余韻を残し、仙台公演初日は幕を閉じた。


セットリスト

M1.桜

M2.DOOR

M3.LOVE

M4.虹の真下

M5.太陽

M6.YELL~エール~

MC

M7.赤い糸

M8.未来

M9.あの太陽が、この世界を照らし続けるように。

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party!

M14.神風

MC

M15.時の足音

M16.蕾

M17.風を見つめて

MC

M18.20180908

M19.晴々

MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER



■2日目


仙台サンプラザホールでの仙台公演も2日目。降ったりやんだりの雨模様だったが、早い時間からグッズを買い求める多くのファンが集まった。期待を込めた笑顔で開演を待ちわびているよう。チケットは、この日ももちろんソールドアウト!ステージを囲むような1階席、全体を見下ろす2階、3階席はもちろん、立見席まで多くのファンが埋め尽くした。


『KOBUKURO 20th ANNIVERSARY TOUR 2019 “ATB”』のステージも10本目。この日も、二人の出会いから路上ライブ時代、メジャーデビュー、そして今まで、コブクロの歴史を存分に感じられるセットリストだ。

コブクロをメジャーに押し上げた「桜」から始まったオープニングの6曲は、2人の想いがあふれんばかりの歌いぶり。ビジョンに映し出されるサンドアートのストーリーとも相まって、会場は感動に包まれた。


MCでも、コブクロ節がさく裂。今日の出で立ちは、小渕は黒と赤のまだらが特徴的なシャツ、黒田は白いTシャツに蛍光グリーンのスニーカー。小渕の「仙台公演にようこそー!」という声に、観客は歓声で答える。


黒田「明日から令和ですね!」

(会場:きょとん…?)

小渕「明日ではないな」

黒田「明日ではないか!」

小渕「会場がいまいち盛り上がらんかったのは、お前のせいや。こう言えばよかったんや。『平成最後のライブにようこそー』」

(会場:きゃー!)

黒田「お前ばっかりキャーキャー言われてよかったな。おればっかり、なかなか令和きいへん」


と、この日ならではのトークも。サンドアートアーティストの紹介では、仙台藩祖・伊達政宗公の騎馬像を描いたサンドアートが映し出され、盛り上がった。

8曲目の「流星」では、バックスクリーンに星空が映し出され、曲の世界観とリンク。9曲目の「Twilight」は、聞く人の恋を思い起こさせるような、切ない歌いぶりだ。


小渕「『流星』は、黒田の声ののびを聞かせたくて作った曲。『Twilight』は、ほかの人に話したら笑われそうな、二人の小さい小さいエピソードを集めた曲です。ぼくらの世界をつなげる光のようなラブソングになったと思います」


MCで語られる曲のストーリーも、20周年を迎えたコブクロの時間と信頼関係を感じさせるものだった。


18曲目の「20180908」では、スクリーンに曲が最初に披露された宮崎でのライブの様子が映し出され、最後のサビに合わせて、宮崎の観客の笑顔は、仙台の観客の笑顔にチェンジ。ステージから二人の後ろ姿と観客を映したリアルタイムの映像が流れている。一瞬カメラの方を向いた小渕の満足そうな笑顔が、今日のライブの成功を物語っているかのよう。歌詞をアレンジして「宮城の空に」と歌うコブクロに、観客は大きな歓声で応えていた。


色違いの「ATB」Tシャツや、かっちりしたスーツに衣装チェンジしながら、21曲を歌い上げた2人。エンディングでは、20周年記念ソングとして愛される「晴々」をBGMに、ライブのメンバーみんなで何度も何度も挨拶をし、感謝の気持ちを伝えているようだった。

たった一人で歌っていた二人が出会い、メジャーの階段を駆け上がり、たくさんの人ともに楽曲やライブを作るまでの「コブクロ物語」。二人の魅力がたっぷり詰まった公演になった。



セットリスト

M1.桜

M2.DOOR

M3.向かい風

M4.Bell

M5.太陽

M6.YELL~エール~

MC

M7.赤い糸

M8.流星

M9.Twilight

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party!

M14.神風

MC

M15.風

M16.蕾

M17.風を見つめて

MC

M18.20180908

M19.晴々

MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER