MENU

2019/4/19&20 @岩手県民会館大ホール

2019.05.12

■初日

4月に入ってもなお肌寒い日が続いた岩手県盛岡市。朝から少し冷たく強い雨が降っていたが、“コブクロ”デビュー20年目にして初来盛を祝うかのように昼前から少しずつ暖かい日差しが差し込み、盛岡市内各所ではピンク色の桜が咲き始めていた。


定刻より少し過ぎ、ステージ上の大きなスクリーンに、土台にサンドアーティストが砂を巻き、指を使って砂絵を描いていく手法「サンドアート」が映し出される。

1998年、堺の銀座通り商店街でそれぞれ活動していた小渕健太郎と黒田俊介が運命的に出会い、そこから少しずつ彼らの音に耳をかたむけ立ち止まる人達の姿、そこから生まれた「桜」。やがて大きな幹となり花を咲かせるス¬¬トーリーが描かれ、ベストアルバムの1曲目に収録されている名曲「桜」とともにライブがスタート。


小渕と黒田二人きりで奏でる「桜」に岩手県民会館を訪れた1,990人のオーディエンスはステージ上の二人を見つめ、歌詞ひとつひとつを集中して聴いている。次は黒田がはじめて書いたという「DOOR」へと続く。歌い終わると会場全体を拍手が鳴り響き、小渕の「リラックスしてください」という声にまた熱い歓声とともに拍手が沸きおこる。


路上で出会った二人にカホンが加わり、ギター、ベース、キーボード、ドラムとどんどん音が厚みを増していく姿をステージ上でも表現。インディーズ時代の作品が一挙に披露されたが、どれも後世に残したい名曲ばかりだ。


「岩手のびだざん(みなさん)久しぶり!」と、小渕が勢い余って噛み気味に発した最初の挨拶に、「今なんて言ったん?」と黒田が早速つっこみを入れ、会場が笑いに包まれる。

岩手でコブクロの公演が行われたのは2003年胆沢文化創造センターで開催されて以来、実に16年ぶり。盛岡は初ということもありステージも客席も緊張と期待に包まれていたが、二人の絶妙な会話の掛け合いにほっとした空気が流れていました。

「岩手に来たのはデビューして2年目。まだピチピチでしたね」

「昨日、フェザンに行ってね!前沢(まえさわ)牛カレーのレトルト買ったんだ」

とご当地ネタも交えたMCが続く。

盛岡初日ということで岩手県内のファンはもちろん東北各地、さらに神戸や福岡、そして久米島と、全国各地からファンが訪れていた。

ギター、ベース、ドラム、キーボードそしてストリングス4名による熱くも温かい音を奏でるメンバー紹介の後は「2005年以降に出来た作品です」とコブクロの代表曲3曲が続いたが、曲に合わせた映像美と、それに呼応するように客席では赤や青のライトが美しく光る。静寂の中でどんどん歌声に引き込まれ、口ずさんでいる人もいればハンカチで目を被い涙している人さえもいる。


折り返し後半はアッパーな曲の連続だ。客席のボルテージもいやおうなしにハイテンションになる瞬間で、年齢も性別も関係なく、岩手県民会館に集まった1,990人が一気に楽しむ時間。スクリーンに浮かぶカラフルでポップな映像とともに、ステージから勢いよく溢れ出す音と熱量で、客席の温度が上がっていくのが分かる。


その後のMCでは、2003年のツアーTシャツを着ていた女性を見つけた黒田が「当時から着ていたの?」と問いかけると、「メルカリで買いました(笑)」というまさかの返答で、コブクロも会場も爆笑の渦に包まれる。


本編に戻り、「風」「蕾」、そして昨年9月に小渕の故郷・宮崎で行われた20周年記念ライブのために制作された「20180908」と「晴々」を披露。

20年と言えばあっという間かもしれないが、紆余曲折しながら今の場所に立ち続ける事の大変さを知っているからこその言葉の重みを感じる曲だ。

スクリーンにはブルーの空と文字が浮かびあがり、客席とのコール&レスポンスが続く。「ウォ~ウォー」の掛け声とともにステージ左右から銀テープが一斉に宙を舞う。


アンコールは「20周年ということでビシッときめてきました」と黒ずくめのスーツ姿に着替えて登場。


最初のアンコール曲は活動再開後に5万人が集まったというフリーライブで披露された「ココロの羽」。曲中は客席の隣同士が自然発生的に手を繋ぎ、ココロがほっこりする瞬間だ。

そして、20年の歩みの答えを予見していたかのような「ANSWER」を二人が魂で歌い上げ、ライブが幕を閉じた。


本当の答えは誰にもわからないけれど、きっとコブクロの今回のステージを見た人達は明日の答えが見つかっているのかもしれない。

スクリーンには、サンドアート作られたコブクロのシルエットと、「ありがとう」のメッセージが浮かび上がっていた。


セットリスト

M1.桜

M2.DOOR

M3.朝顔

M4.Bell

M5.太陽

M6.YELL~エール~

MC

M7.赤い糸

M8.流星

M9.ここにしか咲かない花

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party!

M14.神風

MC

M15.風

M16.蕾

M17.風を見つめて

MC

M18.20180908

M19.晴々

MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER



■2日目

盛岡公演2日目。土曜ということもあり、コブクログッズを持ちながら盛岡市内を散策しているファンの姿も目立つ。


この日もサンドアートを背景に、小渕と黒田の二人きりで奏でる「桜」からスタート。

咲いたり枯れたりを繰り返す桜を表現した歌詞のこの曲こそ、コブクロの20周年を祝うに相応しい作品なのかも知れない。 

2曲目の「DOOR」に続いて「遠まわり」「Bye Bye Oh Dear My Lover」と日替わり曲を披露。その後は「太陽」「YELL~エール~」と続きながら、次第にバンドメンバーが加わりどんどん音が厚みを増していった。


6曲目の「YELL~エール~」が終わり、MCでは、Tシャツ、パンツ、ジャケット、シューズと全て白で着飾ったこの日の黒田の衣装に、「ノンスタイルか!」と小渕が絶妙なつっこみを入れ、互いの衣装イジりトークで会場は爆笑に。

MC後はバラード3曲を披露したが「Twilight」はこのツアーで2回目の披露となった。

ベストアルバムには全58曲が収録されているが、夏までのこのツアーは少しずつ日替わりでどんどん曲を披露していくとのことで、この先一つ一つの公演もとても楽しみだ。


後半に突入すると、アップテンポのナンバーが続き、会場は大盛りあがりに。ステージのスクリーンには、カラフルでポップなイラストが浮かび上がる。12曲目は小渕の誘導により会場全体、全身を使って「OK」を表現。誰ひとり恥ずかしいといっていられない、参加して楽しい感じが客席全体に伝わってくる。コブクロのライブ初心者の方達も一緒に楽しめる瞬間だろう。


一旦ステージからはけた黒田。なんと白地に新元号「令和」とブルーで描かれたTシャツ姿で登場。小渕も途中からステージからはけ、ツアーTシャツ姿で登場。13曲目では「イワテダマシイ」「コブクロダマシイ」と客席とのコール&レスポンスとボルテージは最高潮に。


そしていよいよラストに近づいてきた。MCでは「デビュー当時の自分達に会えたら、20年後の自分達の姿や活動を伝えたい。ただ順風満帆ではなかった20年だからこその思いや夢について伝えたい。ドロドロになりながらがむしゃらに進んできた20年だからこそいまここにこの風景が見えている」と。言葉の重さとともに未来を感じされる言葉とともに「時の足音」を披露。さらに、このツアーの集大成ともいえる「20180908」「晴々」を披露し本編が終了。


ステージからメンバーが去ったあとすぐに客席から「朝まで僕と一緒に歌ってくれませんか」『コブクロ』と歌声が響きわたる。

アンコールは1曲目は「ココロの羽」、そしてラストソング「ANSWER」。サンドアートにコブクロ二人のシルエットが完成し、岩手県民会館2日目のステージが幕を閉じた。3階席までぎっしり埋まった岩手県民会館。2日で約4000人を魅了したコブクロのツアーはまだまだ続く。


セットリスト

M1.桜

M2.DOOR

M3.遠まわり

M4.Bye Bye Oh Dear My Lover

M5.太陽

M6.YELL~エール~

MC

M7.赤い糸

M8.未来

M9.Twilight

MC

M10.宝島

M11.轍-わだち-

M12.tOKi meki

M13.Moon Light Party

M14.神風

MC

M15.時の足音

M16.蕾

M17.風を見つめて

MC

M18.20180908

M19.晴々

MC

EN1.ココロの羽

EN2.ANSWER